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不動産登記の目的とは?

不動産登記の目的とは?

カレンダー2023/09/1

先日、「そもそも不動産登記ってなんのためにあるのですか?」とお客様にご質問を受けました。購入や相続の際にしか不動産登記に触れない方も多いため、あまり馴染みがないものだと思います。

不動産登記の構造として、大きく「表題部」と「権利部」の二つに分かれます。

・表題部…土地の面積や建物の構造など、不動産の物理的状況の記録がされている部分(土地家屋調査士の業務範囲です)

・権利部…所有権や抵当権など、権利に関する記録がされている部分(司法書士の業務範囲です)

不動産を購入した場合、所有権の登記をすることではじめて自分が所有者であることを第三者に主張できます。極端な例ですが、不動産の所有者であるAさんが、不動産をBさんに売却したあと、Cさんにも同じように売却したとします。この場合にCさんがBさんよりも先に所有権移転の登記を備えると、Bさんは自分の不動産であることを主張できなくなります。売買代金を支払ったにも関わらず、不動産が自分のものにならない可能性があるのです。

また、登記された情報は公に開示され、誰でも閲覧できるようになっています。これにより不動産に関する情報の透明性が確保され、取引における安定性や信頼性につながります。不動産には抵当権や賃借権などのさまざまな権利が設定されますが、登記によってこれらの権利の優先順位も明確になります。登記により不動産に関する権利が公示されることで、法的な紛争や係争を未然に防止することができ、購入者や金融機関にとって取引のリスクが低減されます。

このように、不動産登記は人々の権利保護のために重要な役割を果たしているといえます。

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